通信制高校の明蓬館「SNEC(すねっく)」の見学レポート

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の外観

通信制高校の明蓬館高等学校、品川の御殿山にある「SNEC(すねっく)」さんを見学させていただきました。わざわざお時間をつくっていただいた相談員様、ありがとうございました。

今回なんと、明蓬館に見学に来た方々の中で息子が最年少記録ということでした!確かに、、高校の見学を小学校1年生で行くというのは少し早すぎたかもしれません^ ^;

それでもどのようなところか気になっておりましたし、ホームページや資料を拝見して仕組みが分かったようで詳しくは分かっていなかったこともありましたので、現在興味がある方やこれから高校を考えていく、または今の高校で良いのかな…などのお悩みがある方などの参考になればと思い共有致します。

SNECとは

通信制高校の明蓬館高等学校さんが創設した、発達障害や自閉症などの子どもたちが通いやすい高校です。SNECは「Special Needs Education Center」の略称で、特別な支援形式を必要とする方のための教育施設ということになります。

発達障害に詳しく、支援スキルを持っている方や心理士さんがいらっしゃって、支援を受けながら普通科高校教育を受けることができる特別な療育センターとのことです。

通信制高校の明蓬館高等学校ホームページ
SNEC:すねっく(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)解説ページ

普通の高校と何が違うのか?

活動形式

明蓬館高等学校さんは文部科学省に承認を受けたカリキュラムを持つ通信制のため、以下のような形式で普通科高校教育の卒業資格を得ることができます。

・必ず登校する必要がある日は年間で4日間のみです。
・ネット上で授業動画を見て提出する小テストが毎日の学習成果になります。
・中間テスト・期末テストのようなテストはありません。
代わりに、通年での成果物(本人が調べたレポート)が評価対象となります。
・通年の成果物のテーマは興味があることがほぼ自由に設定可能です。

登校について

現在は、週に4回通学するコース、週に1回通学するコースがあるとのことでした。この「週に何回」ということも、その日の気分や調子によって来たくなければ来なくても大丈夫とのことで、基本的には年間で必須の4日間に通学できれば良いそうです。明蓬館さんでは、個別の学習支援・指導計画も立ててくれるので活動もしやすく、先生と歩調を合わせることもしやすいのかなと思います。

学校は綺麗で勉強しやすい空間が整っていたので、過ごしやすそうだなぁと感じました。勉強スペースとは別に、隣に自由スペースもありました。子どもによってはSNECまで来て本を読んで帰る子、ひたすら寝て帰る子、ゲームをして帰る子もいらっしゃるそうです。

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の学習スペース発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の自由スペースのホワイトボード発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の自由スペースのテーブル席

最終的には文部科学省に定められた授業内容の理解に関わる小テストと、通年の成果物があれば良いため融通を利かせることができるようです。

ネットでの学習

インターネット上に動画があるので、そちらを見て学習を進めていくとのことでした。小テスト(レポート)は最低基準まで合格して提出する必要はありますが、何度やるかは個人の自由だそうです。ですので、基準さえ満たせば回数などの義務はないとのこと。こだわる子は、必ず満点にして出す子もいらっしゃるとのことです…。すごいですよね~(>_<)

進度の全体像

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)のインターネット学習の進度画面

勉強画面は以下のような感じです。目次などはありますが、この画面なだけで、操作などはなく閲覧をするのみの形となります。

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)のインターネット学習の授業画面

授業を受けた後の小テストの回答結果画面です。

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)のインターネット学習の回答結果画面

質問等があれば個別にメールができるそうです。

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)のインターネット学習のメール画面

通年の成果物レポート

究極の味噌汁、津軽弁について深堀りしたレポートなどを拝見しました。内容は綺麗にまとめられていました。枚数は通年で10枚×両面で20ページ位でしょうか。思っていたよりも負担にならないのかなと思いました。子どもの興味関心により様々なので、特殊な例としては家計簿から自分の分析から経済についての話まで書いた子どももいらっしゃるとか。

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の通年学習レポート(成果物)

入学の流れと募集要項・費用

入学の流れ

入学に際しては以下の流れとのことでした。

①見学・相談→②面接→③心理検査→④結果報告
※心理検査は、WISC-Ⅳ、WAIS-Ⅲ、KABC-Ⅱを用いるそうです。

こちらのブログでは限定的な部分もありますので、気になる方はまずは見学のお時間をいただき、詳細な流れや事例についてお話を聞かれるとよろしいかと思います。私も実際に足を運んで、色々とお話をお伺いして見えてきたことがありました。相談員の方が日程なども色々とお気遣いいただき、調整して下さいます。

募集要項と費用

募集要項も色々と定めてありました。費用については、今後変わる可能性が高いとのことでしたので、あくまで参考までとして写真で共有致します。(見やすいように大きめのサイズにしておきます^ ^)

発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の募集要項 発達障害や自閉症の方向けの学習環境を提供するSNEC(すねっく)の募集要項と費用裏面

中学生版SNEC「ぷれすね」!

中学生版のSNEC「ぷれすね(プレップSNEC)」も興味深いものでした。高校生になる前に、中学生の段階からSNECのような形で補習を受けることができるようです。

高校どうしようかなとお悩みの方や、お子さんがまだ中学生でSNECを検討されている方などには最適なのではないでしょうか。以下にリンクをご紹介させていただきますので、よろしければご覧ください^ ^

ぷれすね(プレップSNEC)の紹介ページ

ちょっと勘違いしていたこと

事前に資料請求やメールでのやり取りをさせていただていた中で、よく考えれば当たり前ではあるものの、ちょっと勘違いをしていましたのでその点についても触れておきたいと思います。

実は、私の中で「自由」「子どもに合わせられる」という言葉が頭の中で拡大解釈とともに独り歩きしてしまっていました。ここまでご覧になった方はお分かりになるかもしれませんが、文部科学省が認めているカリキュラムであるため、普通に高校の授業を受けるレベル感が必要となります。(数学の授業も画像のような内容を行います)

授業を受ける形式に多様性があり、通学しなくても良かったり、時間が限定されていなかったり、通年レポートのテーマが(ほぼ)自由だったりしているだけで、内容が子どもに合わせて簡単になったり、勉強量や活動量が少なくなるような高校生活を送るというわけではありません。考えてみれば当たり前なんですが…^ ^;

仕事で言うと、テレワークや在宅勤務と同じ考え方だと考えると話をご理解いただきやすいかもしれません。出勤や出社はしないけど、その日必要な成果物は求められた品質で納品します、というイメージです。そうではないと、お給料をいただけないのと同じ感覚です。

まとめ

高校生になったら息子がどうなっているかはまだ分かりませんが、重度知的障害で自閉症の息子など、知的障害を伴うケースの場合にはSNECさんは少し難しいかもしれないというのが今回の結論でした。

仕組みと環境としては非常に素敵なところであり、通常級や支援級・通級などで進学してきた方、現在の高等学校での学習の仕方や環境に課題を感じている方、既に中学生のお子さんがいらっしゃって発達障害や自閉症の特性によって高校に不安がある、どこにしようか検討されている方などはぜひ一度お話を聞いてみると良いかもしれません。

本日もご覧いただき、ありがとうございました^ ^


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