5年越しの「おかえり」

重度知的障害を伴う自閉症の息子のおかえり

人生で初めて…

息子が人生で初めて「ただいま」に対して「おかえり」と言えるようになりました!(泣)

衝撃でした。。。嬉しすぎて小躍りしてしまいました。

もしかしたら、「え?今までできなかったの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。息子は重度知的障害を伴う自閉症で、そういったケースでは脳をうまく操作することができず、適切な言葉を話すことができないことが多いのです。挨拶もその一つで、決まったフレーズですら話せない状態でした。

これらを恥ずかしいと思うことはありませんが、コミュニケーションが不足してしまうというのは世の中で過ごしていく上で支障が出たり、本人がもどかしいと感じる場面があるのではないかと思うと、親としては気になるところではありました。

オウム返しの連続からの成長

今までは、息子は言葉の掛け合いについては常にオウム返ししかできませんでした。

御礼はもちろん、「ただいま」⇔「おかえり」や、「いってきます」⇔「いってらっしゃい」なども言われた通りの言葉を繰り返しているだけでした。ヒントというか、言葉の頭文字を出せば発話ができるのですが、自分の意思で選択している感じではありませんでした。

【御礼パターン】
妻 :「どうぞ」
息子:「どうぞ」
妻 :「あり?」(ヒント出す)
息子:「ありがとう」

【帰宅パターン】
私 :「ただいま」
息子:「ただいま」
私 :「おか?」(ヒント出す)
息子:「おかえり」

【出発パターン】
私 :「いってきます」
息子:「いってきます」
妻 :「いってら?」(ヒント出す)
息子:「いってらっしゃい」
※「ら」までヒントを出さないと難しい

こんな感じです。2歳半で自閉症と分かってから5年。多少の言葉が発話ができるようになってからは4年、ヒントを出しながらは3年位経ったでしょうか。

療育をする中で「ヒントを出す」ということを学んだことで、しばらくこのスタイルできていましたが、最近アプローチを少し変えていました。ここ数か月の息子の目覚ましい成長を受けて、つい2か月位前から期待を込めて都度訂正してセットで話かけるようにしていました。

私 :「ただいま」
息子:「ただいま」

私 :「ゆっちゃんは『おかえり』だよ。」※ゆっちゃん=息子

私 :「(自分を指して)ただいま」
息子:「ただいま」
私 :「(息子を指して)おかえり」
息子:「おかえり」

という感じです。私自身は息子が起きている時間に帰れることは少ないので、可能な限り早く帰れた時には都度試していました。

また、ちょうど放課後等デイサービスの先生方も言葉の掛け合いに力を入れていただいていたようで、「いってきます」⇔「いってらっしゃい」なども結構練習していたとのことでした。もしかしたら、この辺りも良い相乗効果があったのかもしれません。

 

そして、、、

 

ついに先日、、、

 

人生で初めて、、、

 

しかもかなりスムーズに、、、

 

私 :「ただいま」
息子:「おかえり」

 

と言えたのです!(感動)

思わず妻と目を見合わせてしまいました。言葉を言えるようになってから、実に5年越しの「おかえり」でした。

「一生できないかもしれない」

そう感じることもあった私たちにとっては、とってもとっても大きな出来事でした。

 

実はこの時は「言えるのではないか?」という期待を込めて声掛けをしていました。というのも、放課後等デイサービスで先生たちが「おかえり」と言ったのに対して息子が「ただいま」と言えた、とのご報告をいただいていたためです。

この時は私が「ただいま」で、息子が「おかえり」だったので放課後等デイサービスの時とは立場が反対なのですが、「もしかしたら…」と思って声を掛けたらできました。iPadを見ながらのながら作業でしたが…(笑)

この反対の立場でも掛け合いができたということも、状況や立場を理解して会話ができているということになるので非常に大きな進歩だと捉えています。

最後に

この日以降、「どうぞ」→「ありがとう」や、「ただいま」⇔「おかえり」、「いってきます」⇔「いってらっしゃい」なども掛け合いができるようになりました。まだオウム返しをしてしまう時もありますが、自分で訂正できることも多く、徐々に1回目から言えるように慣れてくれれば良いなと思います。

正直なところ、比較的最近までは心のどこかで言葉の掛け合いについてはちょっとした諦めがありました。これはおそらく、ヒントを出すことが当たり前になってしまっていたためだと思います。もう何年もずっと話しかけている中で、ヒントがヒントになっていない(回答を促す気持ちの伝え方になっている)ということが常態化してしまっていたため、無意識的に自分が諦めてしまっていたのだと考えています。

それを、最近の息子の成長が後押ししてくれました。先日ご紹介したタイピングできるようになったブログ「タイピング練習、始めました。」や自分が好きなものを選択できるようになったブログ「ダイスキ、ダイスキ。」などを通して、改めて「できるかも…」と信じることから今回の結果に繋がった気がしています。もちろん、妻と息子と支えて下さる皆様の日々の努力があってだとは思いますので、自分の気持ちだけではないのですが一つの要素としてはあるのかなと思います。

皆さんも改めて、お子さんの成長を諦めずに気負い過ぎずに見守っていただけたらと思います。過去のブログ「4年間の実体験で気付いた療育の本当の意義」でもお伝えしたように、子どものできることが増えると本人がとても嬉しいはずですので。

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