味噌汁から学んだ重度自閉症児の教育

重度の自閉症スペクトラム/発達障害の未来を考えるブログ「willbridge(ウィルブリッジ)」

「おとうさん」も神様ではない

息子が「お父さん」と言ってくれるようになってから数週間。
※初めての方は以下の記事参照
息子が「おとうさん!」と言った日

私が家にいる日、息子の気分によっては1日何十回も呼ばれたと思います。
いつも仕事をしていて気付きませんでしたが、こんなに求められていたんだなぁと思うと、親不孝ならぬ子不孝な人間で「ごめんな」という気持ちにもなりました。

そんな風に呼ばれる回数も増えてくると、喜びもつかの間、すっかり呼ばれることに慣れてしまいました(笑)人間の「慣れ」とは恐ろしいものです。むしろ、私は高尚な人間ではないので「呼び過ぎでしょ」って思ってしまうくらいです。

もうちょっとストレートに本音を言うと、「可愛いけど、ちょっと大変(笑)」

想像してみてください。何分遊んでも、何十分遊んでも、子どもから離れると「お父さん!」と呼ばれるんです。何回でも。これが、自閉症に特有と言われるいわゆる「こだわり」というものの一つかと思います。

同じ子どもではないので、体力足りないんです。申し訳ないけど。だんだん「ちょっと休憩…」「また後でね」「弟が遊んでくれるよ」とか言って休みたくなるのが本音ではないでしょうか。(私だけ…?)

あ、重度自閉症児の親が心の綺麗な仏のような親ばかりだと思わないでください(笑)ほとんどの方はみんな普通の人間なので、大変なことは大変、面倒なことは面倒なはずです。というか、健常児の息子の方が遊び方とか面白いことにはしつこかったりして、この感覚は親ならある程度みんな感じている感覚なのではないかと思っています。可愛いので、大好きなのは変わらないです^ ^

子どもと親の我慢 ~味噌汁事件~

上記のように本音の話をした後だと、後付けの理由に聞こえるかもしれませんが、非常に重要なことの一つに「我慢」の教育があります。
この辺りは親としての個人の見解ですが、重度自閉症の子どもが要求を伝えられるようになった後は、今度は我慢を覚えさせることも大事になります。

実はこのような話は前からあって。息子は味噌汁が好きなのですが、この「みそしる」を覚えて初めて要求してくれた時も最初はそれはもうとても感動しました。「おぉ、そうかそうか。味噌汁が飲みたいのか!分かった、作ってやる!」そう意気込んで作ったこともありました。

でも、昼寝から起きてきて「みそしる」、遊んでいて急に「みそしる」、味噌汁を飲んだ後に「みそしる」、3杯目を飲んでも「みそしる」。本当にこれはもう事件に近いレベルです。あまりにもたくさん要求してくるので(笑)、さすがに我慢させることを伝えるようになりました。

そんな経験もしているので、何でも叶えてくれる某テレビ局の有名キャラクター「ドラ〇もん」のような親にはなってはいけないと思っている自分がいるのですが、簡単なようでこれがなかなか難しいのです。(といって全てを叶えられるほどのスペックはない一般人なのですが…例えの話です笑)

ハードルとして、言葉をスムーズに話すことができない重度自閉症児の親としての心理があります。

「せっかく言葉が出るようになったので、ぜひやってあげよう!」
「せっかく話せたので、叶えてあげないと可哀そうなのではないか」

今までできなかったことができるようになると、勝手に、そんな特別感を感じてしまいます。最初は良いかもしれませんが、子どものためにも節度や加減を理解してもらえるようにこちらから伝え続けることが大切だと思います。与え過ぎないようにするためには、こちら(親)の我慢も必要になります。

自然に伝えるということ

妻とも話し合いの中で伝えているのですが、基本的にはあまり考え過ぎず、楽しければ笑う、しつこいと思ったらしつこいと言う、ダメなものはダメと言う、ちゃんと叱る、イラっとしたら怒る(笑)というように多くは感情任せでも良いのではないかなぁと私は考えています。

大切な存在であることを言葉や行動で示してさえいれば、その時々のまさに人間らしいシチュエーションで、なぜ言われているのか学んでもらえると信じているからです。人によって症状などが異なるかもしれませんが、今までの息子の成長や東田直樹さんの本を読む限りでは、人の機微を読み取ることはできているのではないかなと感じています。

様々な状況下での節度や加減を学んだ、理解したからと言って、本人がその通りに脳を操れるかどうかはまた別問題になるのでそこに大変さもありますが、親としては常識や人としての感性などをしっかりと身に付けてもらえるように話をするだけだとシンプルに考えています。

本日もご高覧いただきありがとうございました^ ^


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